食いしん坊のクローゼット
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松浦弥太郎 | 今日もていねいに。

食いしん坊のクローゼット

033 わたなべ木工のパン皿

イギリス製のローレット社のトースターで食パンをかりっと焼く。もうそれだけですごーくおいしいトーストが出来上がる。焼き上がって湯気のあるトーストを、欅の白木のパン皿に置く。そうすると、トーストの水分を欅が吸って、トーストがさらにすごーくおいしくなる。バターをひとかけら載せて、スプーンひとさじのはちみつを垂らす。一口食べては、なんておいしいのだろうとつぶやく、しあわせな朝。
この白木のパン皿は、鎌倉「もやい工藝」の亡き久野恵一さんが率いた「手仕事フォーラム」が、20年以上前に、富山県の木工職人、渡辺章治さんに提案して作り上げた一品。
その当時「わたなべ木工」の商品として販売されたものを購入し、今でも使っている。長年使っているからかなり年季が入っているけれど、まだまだ丈夫で大活躍。食パンが一枚置けるちょうどいいサイズで、トーストだけでなく、ナッツを盛ったり、焼き立てのクッキーを並べたりと、いろいろ使えて重宝している。このパン皿でトーストを食べると、久野さんの笑顔が思い浮かぶ。「なあ、おいしいだろう」という声が聞こえてくる。

食いしん坊のクローゼット

001 三時のおやつに菊皿      
002 アスティエの角皿        
003 リーサ・ハッラマーのデザート皿 
004 1930年代のカフェオレボウル    
005 「if」のピューター皿
006 白磁の茶椀
007 木の平皿
008 ブルーウィローの皿
009 安南焼の茶碗
010 成田理俊のステンレス皿
011 サーラ・ホペアのコップ
012 仲村旨和のカッティングボード
013 レモンの木の小皿
014 マルック・コソネンのバスケット
015 スティーブ・ハリソンの皿
016 鳥獣戯画の盛鉢
017 ラッセル・ライトのカレー皿
018 木曽ひのき漆器の弁当箱
019 欅の千筋茶碗
020 パリの買い物
021 アラビアのライス
022 沖縄の「やちむん」
023 ハルデンワンガーのセラミック皿
024 ベニントンポタリーのマグカップ
025 ウォルター・ボッセの「青いクマさん」
026「オドー・コペンハーゲン」のティーポット
027 百田輝さんの土鍋
028 アンニッキ・ホヴィサーリの飴釉プレート
029 小鹿田焼の大湯呑
030 蚤の市で出会ったチークボウル
031 ピーター・アイビーのワイングラス
032 パリで見つけたテレフォンワイヤーバスケット
033 わたなべ木工のパン皿

連載

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