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食事を空想するプロジェクト

ガラス作家の山野アンダーソン陽子さん発案の、食事を空想するプロジェクト- Role-playing Project -「空想の食事会計画」を通じて、おいしさの可能性をたのしく妄想していきます。

SERVISER/食器類2 後編

SERVISER/食器類2 後編

前編からのつづき 山野なんだかとても嬉しいです。一緒だと思って!私も透明がすごく好きなのですが、光なのかな。日本だと特にガラスって夏物の印象があるので、アイスクリームとかゼリーとかそういう、冷たいものを盛り付ける印象があります。でも、北欧だと、ガラスって冬物なんです。スウェーデンの冬って日照時間が短くて暗いんですよね。八ヶ月ぐらいは薄暗いかもしれない。家にある小さな光でも、ガラスは光を溜め込むので存在感が出て、クリスマスの時期などもみんなガラス使います。普通に温かいスープをガラスの器で飲んだりもします。ホットワインとかもそう。 細川それって耐熱なんですか。山野耐熱じゃないんです。みんな使い方を...

SERVISER/食器類2 前編

SERVISER/食器類2 前編

──── 料理家・細川さんを招いて、今回のテーマSERVISER(食器類)の対談がはじまりました。 細川亜衣(料理家)大学卒業後にイタリアに渡り、レストランの厨房や家庭の台所など、さまざまな場所で料理を学ぶ。現在は熊本市内の旧跡・泰勝寺跡に構えた”taishoji”を拠点に料理教室や工芸の展示会などを企画運営している。『食記帖』、『スープ』(リトルモア)など著書多数。山野いただいた依頼に対してどう現実に落とし込んでいくかということも、私たちの仕事であると思っているのですが、もし現実に落とし込まなくてもいいのなら、自分たちがしたいことはどんなことなのだろうと考えていて。ご自身で料理をし、料理教室...

SERVISER/食器類1

SERVISER/食器類1

ざっくりとした説明で申し訳ないが、和食は小皿に丁寧に分けられて盛り付けされ、味や色味がそれぞれで完結し楽しむのに対し、北欧ではワンプレートが主流。正式な晩餐会では大小違いのあるお皿が使用されるのだけど、レストランのランチや一般的な家庭料理では料理を大皿で振る舞って、ブッフェ式に自分のお皿に少しずつ取り分けてワンプレートにする。大皿に盛られた様子に加え、そのワンプレートに一緒に盛られた時の料理の色合いや味のコンビネーションがものを言う。行為が違うとお皿の形や大きさがだいぶ変わるのは言うまでもないけど、一体どんなことを気にして私たちは食器を選んでいるのだろうと想像してみた。私の場合、木の器は使い込...

ÖVERSIKT/あらすじ3

ÖVERSIKT/あらすじ3

例えば「誕生日の食事会」のように、設定を明確にすることが読者にも対談者にもわかり易く伝わって深い話ができるのかと思っていたのだけど、それによって制限をされ過ぎてしまうのは本末転倒だと思った。永井さんと話して、今回のプロジェクトでは、どうやら初めから何かを決める必要はなく「あらすじ」はなくても良さそうだと思えた。永井さんの出会ったおいしさの話はちゃんと現実なのに、非現実的な美しさもあった。鴨の肉から出る脂を想像して、夕日に照らされて輝く湖の水面すら思い浮かべたほどだ。なんならその湖面に逆光で黒く影になっていたけど鴨が2羽いた(空想)。私の興味はいつだって「現実」から遠く離れず、少しだけアレンジを...

ÖVERSIKT/あらすじ2 後編

ÖVERSIKT/あらすじ2 後編

前編からのつづき 栗からはじまった空想の入口 山野スウェーデンでは栗が全然売ってないんですが、この前スーパーで大きなネットに入った栗を見つけたんです。すごく高いけど、スウェーデンで栗なんて見たことないから息子が買おうって言って買ったのだけど。 永井栗は、輸入しているということ?山野そうそう、トルコからの栗だったんですが、それでどうやって食べるのかをいろいろ調べたんです。全部息子と一緒にやったのだけど、茹でて熱いうちに皮を剥かないと剥けないので苦戦しました。皮を剥くのが大変だったから、息子が「コンビニで売ってる栗が百円ぐらいで買えるのは、本当に安かったんだね」って言い出して。「だからもうちょっと...

ÖVERSIKT/あらすじ2 前編

ÖVERSIKT/あらすじ2 前編

──── このプロジェクトは、オイシサノトビラのインタビューで「おいしさ」について質問されたことがきっかけではじまりました。味や見た目、第三者の評価や点数だけではない「おいしさ」と向き合うと、もっと別に何かが生まれるかもしれない...。今回は「食事を空想するプロジェクト」をはじめるにあたって、自然や社会とものづくりの関係を考えるプロデューサーの永井佳子さんとの対談をお届けします。永井佳子(プロデューサー)プロダクションレーベルMateria Prima 主宰。フィールドワークによるリサーチを基軸に、目的や企画に即して芸術家やデザイナー、職人といった様々なクリエイティブを引き合わせ、協働しながら...

ÖVERSIKT/あらすじ1

ÖVERSIKT/あらすじ1

「空想の食事会」を考えた時、ある程度のあらすじを想定することでより深く空想を楽しめるのではないかと思い、例えば誰かの誕生日の食事会を空想してみることにした。スカンジナビアでは、誕生日の当日はサプライズでその誕生日を迎える人をケーキとろうそく、歌で起こすと言う習慣がある。当日の朝は、そのケーキを食べる以外は基本的にいつもの生活をするのだけど、その後、誕生日の当人が誕生日会を開催するのが主流だ。簡単な食事会からお茶会など祝い方はその年によって人それぞれ。先月も同僚の34歳の誕生日だったので、仕事の合間に近くのピザ屋までみんなで歩いて行ってランチにピザをご馳走になった。夕飯は家族と親しい友人で彼のお...

BÖRJAN/始まり

BÖRJAN/始まり

「おいしさ」について質問された時、その答えを頭の中で整理しながら、普段から「おいしさ」にまつわる人との相違にとても興味を持っているのだと気がついた。そして、自分がガラス食器を制作したり、陶磁器の食器のデザインをしたりしていることもあり、人によって捉え方が違う「おいしさ」をより楽しく探究 してみたくなった。 たとえば、誰かに「今まで食べたおいしかったご飯は何か」と質問された時、私たちは写真などのイメージに頼らずはっきりとその味を思い出して言葉にすることができるのだろうか? そもそも私たちが「おいしさ」を思う時、いったい何を思い出すのだろう?レストランで、メニューを頼む時(特に海外で言葉が分からな...

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