連載
詩と余白
日常の余白に言葉を重ね、想像の世界をひらく詩人・菅原敏さん。彼のらしさの素をつくる詩と、ともに語られる食事の記憶。
鍋の中にある空
「今年は一日に何かひとつは美しいものを見よう」などと話していた私たちは、日が暮れかける前に近所の公園へと急ぎ、富士山の見える場所まで足早に歩いた。一月の空、夕暮れまでのわずかな時間。暮れかけたかすかな...
祈りのオートミール、熊、魚
ぎりぎり午前中にベッドを抜け出して、キッチンへと辿り着くまでの長い旅路。昨夜言い過ぎてしまったこと、言えなかったこと、いくつかの後悔、みんなの眩しさ、おのれの不甲斐なさ、そんなものたちを全て無かったこ...