山と感覚
秋のネパール旅日記 vol.3
山岳収集家
鈴木優香
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5度目のネパールでは、標高6119mのロブチェイーストに登るためにエベレスト街道を歩きました。山から下りてカトマンズに戻ったあと、私はトレッキングが終わってしまった寂しさを埋めるようにして、街を歩き回りました。

まずは世界遺産のボダナートへ。ここはネパールに来るたびに必ず訪れる大好きな場所。いつもは立ち寄るだけだが、夜と朝の時間も過ごしてみたいと思い、初めてこの近くで一泊することにした。



朝の散歩に出かけると、今年の夏にも会ったお兄さんに再会。前回はお供えのマリーゴールド、今回はストゥーパ(仏塔)に掲げるタルチョ(5色の旗)を勧められたので購入。名前を書いて願い事を込めた。

近くの市場に来ていた移動式のお花屋さん。花好きの女性たちはブーゲンビリア選びに夢中。

甘くて温かいミルクティーを飲みながら、しばらくぼーっとする贅沢な時間。そういえば、山の中では「何もしない時間」が意外と少なかったかもしれない。

続いてパタンへ。こちらも大好きなエリア。赤みのある煉瓦造りの建物が多く、美しい街並み。

旅先ではなぜかいつも早起き。ホテルの朝ごはんを食べる前に、短い散歩に出かけるのが日課だった。

手前にある丸いのは甘くないドーナツ。砂糖をたくさん入れたミルクティーと一緒に食べるとおいしい。

ゴミ回収の日。慌ててゴミを出しに来るのはどこの国でも一緒なのだとわかり、親近感が増す。

ヒンドゥー教の寺院にて。

パタンの朝市のこのお店で飲んだものが、今回の旅のベストミルクティー!

道端で売られているお供えのためのキャンドル。個体差のある素焼きの台が可愛くて、ついたくさん買ってしまう。

ヨマリというお団子のようなお菓子。中には黒胡麻ペーストか、カスタードのようなペーストが入っている。思ったよりも大きくてずっしりしていたので、ひとつでお腹いっぱいになった。

以前から探していたチベットの薬草のタンカ(仏画)。少し古いものだそうで、やや黄ばんでいる感じに惹かれて購入。額装して自宅に飾る予定。

最後の2日間は再びタメルに滞在。毎日天気が良かったので、よくホテルの屋上で日向ぼっこをした。

まとめ買いしたウールのセーターも、ホコリっぽかったので天日干し。

アサンチョークの朝市にて。赤とオレンジの組み合わせが素敵。この装いに影響されて、帰り道でつい赤いストールを買ってしまった。

ホテルの朝ごはんと一緒に食べようと思い、小さいカップのズーズーダウ(ヨーグルト)も買って帰る。


セルロティは少し甘さのある揚げドーナツ。今回の滞在で初めて試してみたところ、その素朴な美味しさに感動して、毎日のように食べていた。

旅の仕上げにトレッキングマップも購入。地図を見ながら次の行き先を考える時間は、とても楽しい。


チェックアウト時間のぎりぎりまでパッキング。持ち帰れない分は国際郵便で送ることに。


こうして28日間に渡る秋のネパール旅が終了。今回の旅の体験は、今後プロダクトや書籍、写真の展示を通して発表していく予定です。お楽しみに!
連載
山と感覚の扉
山岳収集家
鈴木優香
山は日常にはない美しい瞬間を与えてくれる場所と語る鈴木優香さんと、彼女らしさの素をつくる山登りとともにある食事。