八村倫太郎|アーティスト・俳優
もし「いま会いたい人は?」と聞かれたら誰を浮かべますか。
ほとんどのことをスマホで完結できる時代ですが、時間をかけて出かけたり、会ったりするからこそ生まれる会話や思い出があるのではないでしょうか。効率が求められがちな今だからこそ、あえて非効率にしてみる。そこには、心の豊かさがあるのかもしれません。
今回は「いま、会いたい人」をテーマにお届けします。
ダンス&ボーカルグループWATWINGのメンバーとして音楽活動を行い、俳優や情報番組など幅広く活躍する八村倫太郎さん。今回は八村さんに、「いま会いたい人」について聞きました。
ー
八村倫太郎(はちむら りんたろう) アーティスト・俳優 1999年7月28日生まれ 神奈川県出身。
2019年に結成された、ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループWATWINGのメンバー。
グループとしては今年10月から全国ZEPPツアーの開催を予定している。
俳優としては映画『サバカン』、TBS『君の花になる』、MBS『佐原先生と土岐くん』、TBS日曜劇場『御上先生』などに出演。
FM yokohama『ZERO-8』レギュラー、TBS『王様のブランチ』レギュラーとしても活動している。
ー
オイシサノトビラ
八村さんが「いま会いたい人」はどなたでしょうか? 会いたいと思った理由もあわせて教えていただきたいです。
八村さん
会いたいのは、小学1年生のときの先生です。学校の先生はどの方も自分にとって大切な存在ですが、中でもその先生は、両親が離婚したことで精神的に不安定になっていた僕の様子を察し、支えてくれました。
母と姉との3人暮らしになり、男手は僕だけになりました。先生は、当時まだ小学1年生だった僕に、「一人の男として家族を支えること」「母親を大切にすること」「感謝を忘れないこと」を教えてくれました。先生から教わったことは、今の自分の基盤になっています。今会えたら、あのとき支えてくれたことへの感謝を伝えたいです。
今も連絡先は知っていますが、連絡を取っていないので、まだ使われているかはわかりません。ただ、会おうと思えば、なんとか会える気がしています。最後にお会いしたのは、中学生か高校生のころだったと思います。

写真:小学校一年生のときの八村さん
オイシサノトビラ
その先生との思い出について教えてください。
八村さん
先生との思い出はたくさんありますが、中でも印象に残っているのは、靴ひもの結び方を教えてもらったことです。母が買ってくれた真っ赤なコンバースを履いて学校へ行ったある日、帰りに靴を履こうとしたとき、蝶々結びのやり方がわからず戸惑っていました。すると先生が、優しく結び方を教えてくれました。今でも僕は、先生に教わったやり方で靴ひもを結んでいます(笑)。
卒業後に先生とお会いしたとき、一緒にファミリーレストランでごはんを食べました。そのとき食べたのは、ハンバーグです。先生と食べたハンバーグのことは、そのおいしさとともに、今でもよく覚えています。
オイシサノトビラ
わたしたちは、味や栄養、見た目だけではなく、その人にとって大切な食事こそ「オイシサ」だと考えています。八村さんにとっての「オイシサ」とはどのようなものでしょうか。
八村さん
私にとっての「オイシサ」は、どんなときに、どんな背景で、誰と食べたのか。そうしたことまで含めたものです。
一人で食べるときでも、頑張った自分へのご褒美として食べるご馳走はおいしいですし、自炊したものにも、自分なりのこだわりや、つくるためにかけた労力があるからこそのおいしさがあります。
誰かと一緒に食べるごはんには、おいしさを分かち合える喜びや幸せがあります。そこで生まれる会話や、一緒に過ごす時間も、かけがえのない思い出になります。
誕生日に帰省したとき、母が、僕の食べたかったお刺身とピーマンの肉詰めをつくってくれていました。大好きなシャインマスカットも買ってくれていて、すごくうれしかったです。まさに、僕にとっての「オイシサ」です。
人生で食事ができる回数は有限です。だからこそ、一回一回の食事で、味覚とともに心に残る感動があると、それが自分の中で大切な思い出になっていくのだと思います
写真:誕生日にお母さまが用意してくれたシャインマスカットと食事の様子
オイシサノトビラ
八村さんならではの体験や大事にしている「オイシサ」をうかがえてよかったです。ありがとうございました。
了
テーマ|いま、会いたい人
池田航|俳優
藤間爽子(藤間紫)|俳優・日本舞踊家
佐津川愛美|俳優
順次公開
メッセージ