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鴎の鳴き声と、海辺の声。

パリの空気の扉

鴎の鳴き声と、海辺の声。

──── パリは7月になってもスプリングコートを羽織る日々が続いていましたが、下旬になってようやく、夏の日差しも顔を出すようになり、海に行ってきました。



いつもパリは5月の終わりとか6月の始めくらいに一度、夏のようなお天気の日があって、それを合図に、海に行ける日を探り始めます。向かうのは、電車で行くにはおそらくパリからいちばん近いビーチで大西洋岸の街、トゥルーヴィル。
7月になるとサン・ラザール駅から直行の電車が出るようになるから、それに乗って行きます。2時間15分ほどで着く終点のトゥルーヴィル・ドーヴィル駅下車。駅舎を出て左に向かうとドーヴィルの街、右に曲がって橋を渡るとトゥルーヴィルの街です。
ドーヴィルは映画『男と女』の舞台として有名で、ビーチもすごく広いし、公共シャワーもあるし(もうだいぶ行っていないから今もあるかどうか……昔は、あった)、いろいろ整っているのだけれど、私は、細い通りに商店街の残るトゥルーヴィルの方が断然好きで、同じ駅で降りるというのにドーヴィルには足が向かなくなってだいぶ経ちます。トゥルーヴィルは駐車場がほとんどないから、それゆえに地元感が漂っているのだとも思う。そんなコンディションも、日帰りで、電車で、ぴゅいっと出かけるのにぴったりなんです。

ビーチや街の雰囲気もなのだけれど、トゥルーヴィルには魚市場があって、店頭で売られている魚介をその場で食べることができます。私の目当ては、生牡蠣です。あと、スープ・ド・ポワッソン(魚のスープ)。

今回行ったのは、ちょうどマルシェの出る日で、おやつを調達してからビーチに向かいました。

動画、送りますね。鴎の鳴き声と海辺の人々の声、ぜひ聞いて欲しい。

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