

自家製ベーコンは身体に良いのか!?
まだまだ若いと思っていた自分も、気がつけばアラフィフになり、健康診断でBやCの判定をもらうことも珍しくなくなりました。仕事で運営するキャンプイベントから戻ると、2日間くらい体力が回復せず、珍しくランニングなんてすると、2日後に遅れて筋肉痛がやってきます。
そんな体の変化に気づき、「人生を楽しむためには少しでも健康でいたほうが良い」と思うようになったので、最近は食べるものに少しだけ気を遣うようになりました。
とはいえ、ファストフードもスナック菓子も好きだし、お酒も好き。外食も多いので、「体に優しいものを選んで食べる」と言っても、それ以外が多すぎて、所詮“焼け石に水”といった状態です。
そんな自分ですが、10年ほど手作りを貫いている食材があります。きっかけは十数年前、「それまで手作りに無関心だったのに、ちょっとしたブームに乗りたくなり、「自分で作ってみよう」と思い立ち、ベーコン作りを始めたのがきっかけです。
仕込みから完成まで10日間ほどかかるので大変そうに見えますが、実際に手を動かす時間は30分ほど。作り方を簡単に説明すると、
1. 豚バラブロックを買ってくる。
2. ジップロックに豚肉を入れ、肉の5%程度の塩と1%程度の胡椒をまぶす。
3. 空気を抜いて冷蔵庫で7日間放置。
4. 7日間塩漬けした豚肉を水で洗い、ボウルに水を張って1日塩抜きする。
5. 水気を拭き取り、冷蔵庫で1日乾燥させる。
6. 燻製機で1時間ほど温燻し、冷ましたら完成。
という流れです。
作ってみると意外と簡単でおいしい。試行錯誤を重ねながら、気づけば10年ほど作り続けています。最初は砂糖やニンニク、ハーブを加えるなどいろいろ試しましたが、結局「シンプル・イズ・ベスト」という結論に至り、今は塩と胡椒のみで作っています。
今では「自分好みの美味しいベーコンを食べたい」というのが目的になっていたりします(笑)
そんなベーコン作りを続けているうちに、燻製歴も10年になりました。我が家の燻製機も3代目。初代は100均で買った土鍋を改造して作った簡易燻製器で、試しに作ってみたものの、それなりにおいしくできたことで本格的にハマるきっかけになりました。次に使ったのが、SOTOの陶磁器製スモークポット「コロ」。これは見た目もおしゃれで、手軽に燻製を楽しめたのですが、もっと大きなものを燻したくなり、現在は鉄製の燻製機を使っています。
それぞれ特徴がありますが、3代目の鉄製は温度が上がりすぎず、低温燻製がしやすいことが判明しました。もちろん熱燻製も可能ですが、我が家のガスコンロは空焚き防止機能が働き、しばらくすると火力が落ちてしまうのがちょっと問題。卓上コンロを使ったほうがよさそうです。
ベーコン以外にも、ミックスナッツやチーズなど、乾燥した食材なら大体燻製できます。いつものナッツも、燻製するとちょっと高級感が出て、まるでバーのおつまみのような味わいに。
そうなると「ウイスキーが飲みたくなるな……」とか、「スモークチーズがあるならワインも……」なんて、ついついペアリングを楽しみたくなってしまい、結局「お酒の量」が健康に影響している気がします(笑)
わたしの素
自家製ベーコンを作ると、好みの味に仕上げられるのが魅力です。例えば、塩抜きの時間を短くすると、ベーコンというよりパンチェッタのような塩味の強い仕上がりになります。ベーコン単体で食べるには少し塩っぱすぎるのですが、パスタやサラダに入れて塩の代わりに調味料感覚で使うと、ちょうどいい塩気になり、重宝しています。
そんな塩気の強いベーコンと相性がいいのがグラパラリーフ。あまり馴染みのない食材かもしれませんが、もともとは観賞用として人気のあるグラプトペタルムという品種を、アグリアシストジャパン株式会社が食用に改良した「食べられる多肉植物」です。レタスのようなパリッとした食感に、スモモのような酸味のある味が特徴。そして、栄養価も驚くほど高く、グラパラリーフ4枚で牛乳100ミリリットルと同程度のカルシウムを摂取できるんです! さらに、100グラムあたり約50ミリグラムのマグネシウムをはじめ、20種類以上のミネラルをバランスよく含んでいるので、健康にも良さそう。
極めつけは家庭栽培のしやすさ。日当たりの良い窓際に置いて、適当に水をやるだけでどんどん育ちます。むしろ、育ちすぎてヤバいくらい増えます。ただし、グラパラリーフはアグリアシストジャパン株式会社の商品なので、個人で楽しむ分には問題ありませんが、営利目的での栽培や販売は控えたほうがよさそうです。
一家に一鉢あれば、いつでも手軽に摘みたての多肉植物を楽しめますよ!!