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母の日への想い

花と世界の扉

母の日への想い

──── 24年の母の日は、5月12日。篠崎さんと話をしていると、お母さんの話が登場することがある。お母さんから受けた影響は大きいのだろうな、と感じる。母の日への想いやギフトに対する考えについて尋ねてみた。

母の日は篠崎さんにとって、どのような日ですか。

「2009年に前職を独立して2015年にedenworks bedroomを立ち上げるまでの6年間は、お花を捨てるのをできるだけ避けるために、受注分だけお花を仕入れるということをしていました。edenworks bedroomを立ち上げた理由のひとつには、母の日やバレンタインとか感謝を伝えるときにお花を贈るスタイルをもっと広めたいし、その機会を増やしたいと思ったからです。特に母の日は、お母さんに一年に一度だけでも感謝するきっかけのお手伝いをしたいと思っていました」

「わたしがお花に関するお仕事をはじめようと思ったのも、お母さんが幸せそうに楽しんでた姿を見て育ったからだと思うんです。わたしが育った家にはいつもお花がありました。お花は人を幸せにできると思って今の仕事をはじめたから、母の日はわたしにとっても大切にしたい日です」

お母さんに花を贈りたいと思う人がいたら、篠崎さんはどのようなアドバイスをしますか。

「選び方は人それぞれあっていいと思います。わたしの場合は、お母さんが好きそうなお花をちょっとずつ選んで、まとめる感じです。母の日は、暖色系の色を選ぶ人が多いなという印象ですが、依頼される中にははずかしいからという理由で真っ白で統一したいという人もいますよ」

「好きなお花の種類やお花の雰囲気よりも、お母さんが好きな色とかで選ぶのもいいかもしれません。たとえば、お家のインテリアのカラーとか好きな服の色とかで選ぶのもいいと思います」

「花屋になってお花をもらうことはあまりないけど、もらった時の嬉しさって、やっぱり選んでくれたことを想像する時に湧いてきますよね。その花束が上手とか下手とかってどうだっていいこと。それよりも、時間を使って自分をイメージしてくれたことに感動します。お母さんだって、きっとそうだと思うんですよ」

 

わたしの素

お母さんの料理の中でも、好きな料理のひとつはたまご焼きと聞きました。

「お母さんのたまご焼きが好き。 甘いんだよね、それでちょっとしょっぱい。見た目とかそういうことじゃなくて、でもめっちゃ美味しい」

「母の日のギフトも、お母さんがわたしたちに作ってくれた料理と同じ。出来上がった見た目よりも、お母さんのために選んだっていう時間や想いがきっと嬉しいと思います」

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