季節のお知らせ|大暑
季節というと四季を思い浮かべますが、季節をさらに分けた二十四節気と七十二候という暦があります。
二十四節気(にじゅうしせっき)は、1年を24に分けて季節の移ろいを表した暦。立春、夏至、秋分、冬至などがよく知られており、約15日ごとに季節の節目が設けられています。農作業や暮らしの目安として、古くから親しまれてきました。
7月22日 〜 8月6日ごろは大暑(たいしょ)と言い、1年でもっとも暑さが厳しく感じられる頃を指します。照りつける日差しと高い気温に、本格的な夏の到来を実感する季節です。この時期には「土用の丑の日」があり、鰻を食べて暑さを乗り切る風習が古くから受け継がれてきました。また、風鈴の音や打ち水、夕涼みなど、暑さをやわらげる知恵も暮らしのなかに息づいています。夏野菜や果物が旬を迎え、みずみずしい恵みが食卓を彩るのもこの頃ならではの楽しみです。厳しい暑さのなかにも、季節の味わいや涼を感じる工夫を取り入れながら、夏を心地よく過ごしたい時季です。
また、二十四節気をさらに3つに分けた暦は、七十二候(しちじゅうにこう)と呼ばれています。大暑の時季にあたる候をご紹介します。
第三十四候|7月23日 - 7月27日ごろ
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
桐始結花は、春に花を咲かせた桐が実を結び始める頃を表しています。淡い紫色の花はやがて小さな実へと姿を変え、季節は静かに次の営みへと移っていきます。強い日差しが照りつける大暑の頃は、草木も生きものも夏の盛りを迎えていますが、その一方で実りへの準備も着実に進んでいます。桐は古くから縁起のよい木として親しまれ、日本の暮らしや文化とも深く関わってきました。目立たない実の姿にも、自然がつないできた命の循環を感じられる候です。

第三十五候|7月28日 - 8月1日頃
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
土潤溽暑は、雨に潤った土から熱気が立ちのぼり、蒸し暑さがいっそう増す頃を表しています。強い日差しと高い湿度が重なり、夏の厳しさを肌で感じる季節です。一方で、田畑では稲や夏野菜がぐんぐん育ち、大地は豊かな実りへ向けて力を蓄えています。暑さに疲れを感じやすい時季だからこそ、旬の野菜や果物で水分を補い、しっかり食べて体を整えることも大切です。自然の力強さに目を向けながら、無理をせず、夏と上手につきあっていきたい候です。

第三十六候|8月2日 - 8月6日頃
大雨時行(たいうときどきふる)
大雨時行は、夏の終わりに向かう頃、激しい夕立や雷雨が降ることが多くなる時季を表しています。青空が広がっていたかと思えば、入道雲が立ちのぼり、突然の雨が大地を潤します。ひと雨ごとに熱を帯びた空気がやわらぎ、草木はいっそう生き生きとした表情を見せてくれます。近年は局地的な豪雨も増え、自然の力強さを改めて感じることも少なくありません。それでも、雨上がりの澄んだ空や涼やかな風には、季節が少しずつ秋へ向かい始めている気配が感じられる候です。

季節の小さな変化に目を向けながら、自然とともに暮らしてきた人々の感覚が息づく暦。
マイページでは、季節のオイシサをたのしむヒントとして、二十四節気と七十二候についてお届けしています。
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