季節のお知らせ|小暑
季節というと四季を思い浮かべますが、季節をさらに分けた二十四節気と七十二候という暦があります。
二十四節気(にじゅうしせっき)は、1年を24に分けて季節の移ろいを表した暦。立春、夏至、秋分、冬至などがよく知られており、約15日ごとに季節の節目が設けられています。農作業や暮らしの目安として、古くから親しまれてきました。
小暑(しょうしょ)は、本格的な夏の暑さが始まる頃を指します。夏至を過ぎて日は少しずつ短くなり始めますが、気温はこれからさらに上がり、夏はいよいよ盛りへと向かいます。小暑から次の大暑までの期間は「暑中」とされ、暑中見舞いを送る時季としても親しまれてきました。梅雨明けが近づき、青空が広がる日も増え、蝉の声や入道雲に夏の訪れを感じる頃です。旬の野菜や果物を味わったり、涼を取り入れる工夫をしたりしながら、暑さと上手につきあう知恵が暮らしのなかに息づいています。季節の移ろいを感じながら、夏ならではの楽しみを見つけてみてはいかがでしょうか。
七十二候(しちじゅうにこう)は、その二十四節気をさらに3つに分けたもので、1年を72の季節に分けて表します。芒種の時季にあたる候をご紹介します。
第三十一候|7月7日 - 7月11日頃
温風至(あつかぜいたる)
温風至は、あたたかな風が吹き始める頃を表す七十二候です。梅雨明けが近づき、湿り気を含んだ風は次第に夏の熱気を帯びていきます。日差しも日に日に強さを増し、木々の葉は陽の光を受けていっそう鮮やかに輝きます。蝉の鳴き声が聞こえ始め、空には大きな入道雲が姿を見せるなど、夏の訪れを五感で感じられる季節です。暑さは増していきますが、朝夕の風や木陰の涼しさにほっとするひとときもあります。自然の小さな変化に目を向けながら、ゆっくりと夏の始まりを楽しみたい候です。
第三十二候|7月12日 - 7月16日頃
蓮始開(はすはじめてひらく)
蓮始開は、蓮の花が静かに咲き始める頃を表しています。泥の中からまっすぐ茎を伸ばし、水面に大きく美しい花を咲かせる蓮は、古くから清らかさの象徴として親しまれてきました。花は早朝に開き、昼頃には閉じることを数日繰り返します。朝の澄んだ空気のなかで咲く姿は、暑さを忘れさせるほど涼やかです。雨上がりの水面に映る花や葉の美しさも、この季節ならではの風景の一つ。忙しい日々のなかでも、少し早起きをして夏の朝の静けさに触れてみたくなる候です。
第三十三候|7月17日 - 7月21日頃
鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)
鷹乃学習は、巣立ちを迎えた若い鷹が親鳥から飛び方や狩りの方法を学び始める頃を表しています。力強く空を舞う姿の裏には、少しずつ経験を重ねながら成長していく時間があります。人もまた、新しいことを学び、少しずつ身につけていくことで前へ進んでいくものです。夏の強い日差しのなかで、生きものたちはそれぞれの営みを続けています。自然の姿に目を向けると、焦らず一歩ずつ積み重ねることの大切さに気づかされる候です。
季節の小さな変化に目を向けながら、自然とともに暮らしてきた人々の感覚が息づく暦。
マイページでは、季節のオイシサをたのしむヒントとして、二十四節気と七十二候についてお届けしています。
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