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本と生き方の扉

本と生き方の扉

10代から、いつも身近に本のある生活をしてきた木村さん。

本を読むことは、木村さんにとって、日常のあたりまえの事のひとつだと言う。毎日着たい服を選んだり、食べたいものを食べたりするように。あるいは、会いたい人に会いに行くように。

その日の自分にしっくりくる一冊を、選び取っているようだ。その日の心のあり方次第で、本の中に広がる景色も、違って見えるらしい。

モデル時代、友人や仕事の仲間には、ファッションや好きな音楽などの共通点は多かったが、周りに本が好きだという人は少なかったという。そこで、自分が大好きな本に興味をもってもらいたいと思ってはじめたのは、本と友人との共通点を見つけること。

それが、彼女が「本をおススメする」原点。

本が好きというだけでなく、本と人との共通点を見つけるようになると、次第に本の仕事が来るようになった。「自分に合った本を紹介してほしい」と、言われるようになった。そう言ってもらえることを「ありがたい」という彼女は、本をすすめるのが、とても、上手い。彼女が人に本を紹介する目線は、流行りや自分の好みをきっかけにした紹介とは、少し異なる。

本に書かれている事と、世の中や人の事、「事」と「事」をつないでいきたいとの想いから生まれたコトゴトブックスの店主らしく、読み手と本をつなぐように相手を理解し、言葉を紡ぎ、本をしおくる。

「お仕事は何をされていますか?」とか。
「なにか最近いいことありました?」とか。

その人の事を知っていくことからはじまる。まさしく、事と事をつないでいる。

「本は、出合うタイミングによって、その人の人生や価値観を大きく変えてしまうほどの威力がある。私はそれを経験から知っているからこそ、相手がいま必要としている一冊を、丁寧に届けていきたいと思うんです。」と話す。そんな想いからおススメされた本は、想像以上に、効果があるものなのだろう。彼女のファンは、著名人・芸能人、作家など、とても幅広い。

「本と生き方」の扉では、世の中の事や人の事を想い、本と人をつないでいく木村綾子さんと、彼女らしさの素をつくる、本から影響を受けた食事についてお届けしていく。

オイシサノトビラ編集部

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